サウナ上がりの肌は、一見しっとりして見えます。しかし実際には、水分がどんどん抜けていく無防備な状態。体が温まって血行が良く、ケアの手応えを感じやすい「ゴールデンタイム」であると同時に、放置すれば乾燥が一気に進んでしまう時間でもあります。
分かれ道になるのは、サウナを出てからの数十分に「何を・どの順番で」やるか。本記事では、サウナ後のスキンケアを正しい順番に沿った5つのステップで解説します。男性向けの最小セットや、やりがちなNG行動もあわせて紹介するので、次のサウナ帰りからすぐ実践してみてください。
サウナ後の肌に起きていること
まずは、サウナ後の肌がどんな状態なのかを知っておきましょう。「なぜ順番とスピードが大事なのか」が腑に落ちるはずです。
水分がどんどん蒸発している
お風呂やサウナから上がった後の肌は、時間の経過とともに角質層の水分が急速に失われていくと言われています。入浴後に肌がつっぱる、いわゆる「過乾燥」と呼ばれる状態です。高温のサウナで大量に汗をかいた後は、この水分蒸発がさらに起こりやすいと考えられています。
上がった直後に肌がしっとり感じられるのは、表面に汗や水滴が残っているから。その水気が乾くとき、肌内部のうるおいまで一緒に持っていかれてしまうのです。
皮脂やうるおい成分が流れ落ちている
サウナでの大量の発汗と、その後のシャワーによって、肌表面を守っていた皮脂膜は流れ落ちやすくなります。皮脂膜は、肌の水分蒸発を防ぐ「天然のクリーム」のような存在。これが薄くなったサウナ後の肌は、水分をとどめておく力が一時的に弱まっていると言われています。
血行が良く、ケアの手応えを感じやすい状態
一方で、サウナ後は体が温まって血行が良く、肌がやわらいだ状態でもあります。このタイミングでのスキンケアは化粧水がなじみやすいと感じる方が多く、「サウナ後はケアのゴールデンタイム」と言われるゆえんです。サウナが肌に働きかける仕組みそのものを詳しく知りたい方は、サウナで肌がツルツルになる科学的理由もあわせてご覧ください。
つまりサウナ後の肌は、**「守る力がもっとも弱く、ケアにはもっとも向いている」**という二面性を持った状態。だからこそ、正しい順番でスピーディーにケアすることが重要になります。
サウナ後スキンケアの正しい順番|5ステップ
サウナ後のスキンケアは、次の5ステップの順番で行うのが基本です。
| 順番 | やること | タイミングの目安 | |---|---|---| | ① | 水分補給(内側からのケア) | 脱衣所に戻ったらすぐ | | ② | タオルでやさしく水気を押さえる | 体を拭くとき | | ③ | 化粧水でうるおいを与える | サウナを出て10分以内 | | ④ | 乳液・クリームで蓋をする | 化粧水の直後 | | ⑤ | 髪・頭皮のケア | タオルドライ〜ドライヤー |
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ①:まずはコップ1〜2杯の水分補給
意外に思われるかもしれませんが、サウナ後のスキンケアは「飲む」ことから始まります。サウナでは想像以上の水分が汗として失われており、体の内側が水分不足のままでは、外側からどれだけ保湿してもうるおいが追いつきにくいと言われています。
脱衣所に戻ったら、まずは常温の水やミネラル入りの飲料をコップ1〜2杯。喉の渇きを感じていなくても、先に補給しておくのがポイントです。
ステップ②:タオルでやさしく水気を「押さえる」
体や顔を拭くときは、タオルでゴシゴシこするのではなく、押さえるように水気を吸わせるのが正解です。サウナ後の肌は皮脂膜が流れてやわらいだ状態のため、強い摩擦はヒリつきや赤みの原因になることがあります。
吸水性の高い生地のガウンやバスローブを羽織って、面で水気を吸わせるのもおすすめの方法です。
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ワッフル織りのガウンなら、羽織るだけで全身の水気をやさしく吸い取ってくれるので、「拭く」動作そのものを減らせます。休憩中の湯冷め対策にもなり、一石二鳥です。
ステップ③:10分以内に化粧水でうるおいを与える
顔の水気を押さえたら、サウナを出てから10分以内を目安に化粧水をつけます。前述の通り、サウナ後の肌は時間が経つほど乾燥が進みやすいため、スキンケアはスピード勝負。「着替えを済ませてから」「髪を乾かしてから」と後回しにせず、化粧水だけでも先に済ませてしまいましょう。
つけ方は、手のひらに取って顔全体を包み込むようにハンドプレスするのがおすすめ。強くパッティングする必要はありません。普段使っている化粧水の小分けボトルをサウナバッグに常備しておくと、この10分ルールがぐっと守りやすくなります。
ステップ④:乳液・クリームで「蓋」をする
化粧水で水分を与えたら、必ず乳液やクリームなどの油分で「蓋」をします。化粧水だけで終わらせると、与えた水分ごと蒸発してしまい、かえって乾燥を感じることもあるためです。流れ落ちた皮脂膜の代わりを、乳液・クリームで補ってあげるイメージです。
顔だけでなく、すね・ひじ・かかとなど乾燥しやすいパーツには、ボディクリームやボディミルクを塗っておくと安心です。
ステップ⑤:髪・頭皮のケアも忘れずに
見落とされがちなのが髪と頭皮です。髪は熱と乾燥のダメージを受けやすく、サウナ通いを続けるうちに「髪がパサつくようになった」と感じる方も少なくありません。
タオルドライの後に洗い流さないトリートメントをなじませ、自然乾燥にせずドライヤーで早めに乾かしましょう。頭皮も肌の一部なので、かさつきが気になる方は頭皮用の保湿ローションを取り入れるのも一つの方法です。
そして髪・頭皮については、サウナ室での「予防」も同じくらい大切。サウナハットをかぶって熱から髪と頭皮を守れば、そもそものダメージを減らせます。
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男性向け:オールインワン1本の最小セットから始めよう
「スキンケアは何となくハードルが高い」という男性にこそ、サウナ後のケアはおすすめです。サウナ後の乾燥は性別に関係なく起こります。むしろシェービングの習慣がある分、男性の肌は乾燥や刺激の影響を受けやすいとも言われています。
とはいえ、化粧水・美容液・乳液・クリームとフルラインを揃える必要はありません。まずはオールインワンタイプのジェルやローション1本で十分。化粧水と乳液の役割を1本でこなしてくれるので、「水気を押さえたら塗るだけ」の2アクションで完了します。
- 最小セット:オールインワンジェル1本(サウナバッグに入れっぱなしでOK)
- 少し余裕があれば:化粧水+乳液の2ステップに分ける
- さらにこだわるなら:乾燥が気になる季節だけクリームを追加
完璧を目指すより、「やらないよりずっと良い」の精神で続けるのがコツ。オールインワン1本でも、何もしない場合と比べて肌の調子の違いを感じる方は多いようです。
サウナ後にやりがちなNGケア3選
最後に、良かれと思ってやってしまいがちなNG行動を押さえておきましょう。
NG①:熱いシャワーで洗いすぎる
サウナ後に熱いシャワーを浴びながら、ボディソープや洗顔料でゴシゴシ洗い直すのはやりすぎです。ただでさえ皮脂が流れ落ちた肌から、残りわずかな皮脂まで奪ってしまいます。汗を流すならぬるめのシャワーでさっと流す程度にとどめましょう。
NG②:タオルでゴシゴシ拭く
ステップ②の裏返しですが、それだけやってしまいがちなNGです。乾いたタオルで顔や体を強くこすると、摩擦の刺激で赤みやかゆみにつながることがあります。「拭く」ではなく「押さえる」。これだけでサウナ後の肌あたりは大きく変わります。
NG③:「汗が引いてから」とスキンケアを後回しにする
「まだ汗をかいているから、引いてからケアしよう」——これがもっとも多い失敗パターンかもしれません。汗が引くのを待っている間にも肌の乾燥は進んでいき、気づけばゴールデンタイムが終わってしまいます。
汗が気になる場合は、タオルで軽く押さえてから化粧水をつければ大丈夫。「汗が完全に引くまで待つ」よりも「10分以内に保湿する」を優先しましょう。すでにサウナ後のカサつきが気になっている方は、サウナと乾燥肌の対策ガイドもあわせて参考にしてください。
まとめ:順番とスピードでサウナ後の肌は変わる
サウナ後のスキンケアのポイントをおさらいします。
- サウナ後の肌は「水分が抜けやすく、ケアはなじみやすい」二面性のある状態
- 順番は①水分補給→②やさしく水気を押さえる→③化粧水→④乳液・クリーム→⑤髪・頭皮
- 保湿はサウナを出てから10分以内が目安
- 男性はオールインワン1本の最小セットからでOK
- 熱いシャワーでの洗いすぎ・ゴシゴシ拭き・ケアの後回しはNG
特別な道具も高価なアイテムも必要ありません。順番とスピードを意識するだけで、サウナ後の肌の調子は変わってきます。あわせて、肌をいたわる通い方を知りたい方はサウナの頻度と美肌の関係も参考にしてみてください。
サウナハットやガウンなど、肌と髪をいたわるサウナグッズをお探しの方は、ぜひサウナ天国のラインナップもご覧ください。

